夏空ノスタルジック

中原まなみのオリジナル小説サイト「夏空ノスタルジック」のblogです。
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# 覆面作家企画5 Hブロック感想
 おこんばんは、まなみんですー。

しゃっくりにめげずに書いたよHブロック感想です。


えーと、なんというか。相変わらず、お口にぴりぴりするものが書いてあるかもしれません。
ごめんなさい。
苦手な方は、回れーみぎっ。


だいじょぶなかたはどうぞなのです。

H01  「Where is the princess?」

 なるほど。色をカードとして扱ってきましたか。
 展開は派手です。ころころっと場面も変わって、物語は進んで行くので小気味いい。
 ただその分、書き込み不足の感が否めないかなぁ。情景描写や心情の揺れ動きが少ない簡素な文の為、シナリオを読んでいるような感覚にも捕らわれます。
 もっともこれは良し悪しで、その簡素さがいかにもあちらの小説の翻訳を読んでいるかのような気分にさせてくれます。そういった効果を狙っての文体なら上手いな、と。
 記号の後のいちマスあけなし。
 フレデリックが最後ちゃんとつれてってくれて、それが何だか嬉しかったです。うんうん。娘の晴れ舞台はやっぱり、お母さんが見なくちゃね。


H02  Eve or Vandor

 対比を意識したふたりそれぞれの一人称からはじまる冒頭。正直この手の文体になれていないせいか(文体というよりは構成か)、脳みそがおっつかんかったです。おばちゃんでごめんさい。
 >漸く >総べて >真っ新 >擦れ違う度 >殆ど >幽かに 
 漢字変換がくせがあるなー。どうなんだろう。フェイク? それにしてもことごとく過ぎてなんか不思議です。
 そして冒頭の流れから本編にはいっても、やっぱり交互交互交互交互…… ごごごめんちゃ……若くない脳みそには辛いですですです……。もっと盛り上がりがあっても良かったのかなぁと思ったりなんかしてみたり。
 運命、というものは残酷なんだなぁとも。何度生まれ変わってもまたあなたに逢いたい、となら素敵なのだが、逢わざるを得ない。逢うことが宿命になっている。逢うことでしか己を確立できない。そんな雰囲気すら感じます。


H03  さようなら、おじさま

 タイトルと冒頭だけで、すでに鼻血でも出そうな勢いで好みな気配がしていて、もうにやけにやけです。
 >なかでもいちばん好きなのは、つないだときには冷たかったおじさまの手が、だんだん私の手とおなじ温かさになることだった。
 も……萌えかー! これが萌えかー! 若干世間一般のおじょーちゃんたちとはずれてるかもしれないけどわたしにとってはこれが萌えだー!
 そして一人称文体がすっげ上手い。半ばあたりの夜更けの来訪あたりまでに、徐々に語り手である「私」が成長しているのが判る。「ん? なんかちょっと言葉遣いが大人っぽくなってる?」と気付いたあたりで次の段落、歳月が流れていることを告げる一文がはいる。なるほどなぁ。そしてそのあとも、また歳月の流れとともに「私」の文体に香る色や気配も歳相応のものとなっていく。いいなぁうまいなぁ。ずるいなぁ(笑)。
 そしてラスト。ああもぅ。あかんってこのにやけ顔やばいって。どうすんのこれ!(しりません)
 なるほどねぇ。なるほどねぇ。タイトルはそっちか。なーるほどーねー。
 いっやー。いいもの読ませていただきましたっ!


H04  さいわいのきみ

 小道具や用いられる言葉ひとつひとつが何だかとっても愛らしい世界です。ふわふわした綿菓子の地面にのっかった、金平糖やらキャンディーやらで出来た町並みのようです。けれどそこで描かれる物語は、きちんと成長するひとのおはなし。
 漢字の開き方やなんかが独特で、それもあいまって不思議で魅力的な作品になっている様子です。空気感に飲まれてなんかぽやぁとしています。
 かわいらしいお話でした。


H05  磐縒姫(いわよりひめ)

 冒頭二行を読んだときの私の顔→(・∀・)?
 よっめーん!(バカ)
 しかしまた面白い作品の並びだなぁと……。あのふわふわ感から一転、硬質で色香の漂う世界へと放り投げられます。突き放したかのような三人称文体が不思議と心地よい。
 淡々とした現実のようですが、物語はさまざまな色に照らされて(そう、物語自体の色というよりは照らされているかんじ)、さまざまな表情を見せてくれます。
 ちょっと不思議な感覚の残る作品です。


H06  くれなゐの鬼

 長編の序章のような……そんなおはなしでした。
 和、のお話。なのですが、あまり和の気配を感じないのは……フェイクかっ! 普段和を書く人ではないのか!?(勝手判断)
 でもどうなんでしょう? 私の知っている和の作品はもっとじっとりしっとりぬっぺり(?)してて、文学要素の強いものが多いから、かもしれません。最近のライトノベルだと、和作品でもこういった気配をもつものなのでしょうか。そのあたりは少々、読書的な分野違いもあるかもしれません。すいません。
 ただ、天国はないかなー。一気に洋になっちゃう気がしますです。たとえば常世信仰とか、そのあたりを使ったほうがよかったのかなぁー。極楽浄土とか? 時代によるか。
 あともったいないなぁとおもったのが、せっかく猩々を出すのだから、あの鮮やかな紅、猩々の緋色(猩々緋)を使わない手はなかったんじゃなかったのかな。とかなんとか。赤を意味する和の色名の中でもとりわけ彩度の高い「猩々緋」は、「ひとならざるものの血の色」です。紅丸の艶やかな唇や瞳の色とからめても面白かったんじゃないかなー。まぁこのあたりは私のただの好みです。
 ただまぁ、なんだかんだいい奴ですよね、紅丸(笑)。道中意外とほのぼのしそうです、このふたり。ぜってー会話噛み合ってなかったりするんだぜ。


H07  薔薇の娘

 ……なぁるほど。そういうどんでん返しでしたか。
 えー。個人的に少々苦手な題材なのでなんともかんともすいません。
 しかし非常に美しく、また、色香のたっぷりと薫る筆致は素晴らしい。そして構成も上手い。
 気になったのはマリアへの依存の根底が曖昧なのと、てかマリアどこいったん途中から、っていうのが……。上手いからこそちょっとあれェ? と。
 それにしてもラストの、ミアの裸体に描かれた薔薇の花びらのような痣、に見惚れる描写は、確かに映像を浮かび上がらせてくれます。上手い。最後の血の描写も艶やかです。


H08  白雪異聞

 和風白雪姫のおはなし。だと思いきや、本家(?)白雪姫がつややかな黒髪であるのと対照的に、なんと髪が真っ白だそうです。ほほう。
 三点リーダーは中黒みっつ。
 ところで。
 >清い心を持つ、拾《ひら》った・・・転じて、心平らかなる男子である、と。
 ……ひらった?? ってどういうことだろう? 少々文の意図が読めず混乱。
 こう、なんだ。割と地味な作風のものばかりを好んで読んできた人生がだめなのか、こういう美しい人たちのお話というのになれてませんすいません……。
 ただ、ふたりの間の絆がとても大切に描かれているのが心地よいです。


H09  ミューズ

 うわ。うーわ。うわあー。ラストなんか、うえええ。そこで終わるの終わっちゃうのいや短編としてはそこで終わるのが正しいんだけどだけどだけど、続き読みたいけど読みたくないかもしれません(どっちだ)。
 残酷だなぁ。いろいろ。
 題材が素敵です。好みです。リストー! リスト好き好き。久々にCD引っ張り出したくなりました。音が色に見える、というのは不思議だけど何となく判ります。文字に置き換えれば理解できる気がして(別にきちんと文字に色が見えるわけじゃないですもちろん。ただ、あは赤いよねーとか、いは薄い黄色だよねー、とかの、なんとなーくの感覚ってありませんか)
 しかし先生は残酷だよね。黒いよね!?w


H10  水の、匂い。

 あ、いいなぁ。あったかい。……えーと。sagittaさん?(唐突)いやごめんなさいすっげフィーリング。
 えーと。そもそも色、というテーマでこの主人公、というところまでは判るのですが。この舞台を用意するのはすごい発想力だなぁと。わたしの引き出しには絶対にない。羨ましい。
 方言が作品全体を彩っていて、愛しい世界を紡いでいます。物語りもきっちりと起承転結があるし、書きなれていらっしゃるのだろうなぁと拝見しました。
 白と黒の濃淡で描かれる、鮮やかな紫。
 不思議な余韻がいつまでも残る作品でした。


H11 perfume of mystery

 カイケン→飼い犬(笑) ワンコロかー。かわええのぅ。
 このでこぼこコンビはなんか好きです。
 しかし。……い、色は何色だったんでしょう。そしてここで終わるの……? という。
 んんんんー? 『G07 HINAKO』でもここでおわりかー!? ってなりましたけど、あっちは引きに引いた『プロローグ』なら、こちらは……なんだろう? テレビドラマ一話目のAパートで終わられてしまったような感覚でした。長編の冒頭だけを切り取ったような。んー。んー。もったいない。
 が、これが冒頭で続きはWebで!とかやられたら(いやWebだが。サイトでな)、
 今回の新規読者をそのままひっぱってこれそうではある。ずるい(笑)しかし、このでこぼこコンビのこれからは、見たいものである。

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