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同居人に「A~Hの間でDのぞいてどれがいい?」と趣旨もなにもつたえずたずねて、
はぁ? という顔をされながら「F」といわれたのでFから読みましたw
ざっと感想をば。
読み違えてたらごめんちゃい。テヘ。
F-01 狭間
ほうほう。面白い手法を使ってらっしゃる。もっと長く読んでみたいなー。起承転結がはっきり判るところまで読めたらきっともっと面白いんだろうなぁ。
もしくは短編連作とかにしてもらえたりしたら嬉しいなぁ。ジェームズいいおっさんぽいです。おさんじゃないかもしれないけど(笑)
F02 覆面朗読会を始めましょう
ああ、うまいなぁ。おしゃれだなぁ。海外ものの短編とか読んだりすることが多いのでしょうか。なんとなくふっと、森絵都さんの「アーモンド入りチョコレートのワルツ」をすこし思い出しました。イヴはきっととても愛された女性なのですね。
F03 モノクロメトロ
独特だなぁ。空行を多く使われているのは今回の作品に限ってなのか普段からなのか。心理描写だけで話を進めるのは多く女性の書き手に見られる特徴ではあるのだけれど、どうかな。なんとなーくそのへんも曖昧な気配を感じます。ちょっと不思議な感覚。
F04 ハートブレイク・ランニング
>何ヶ月もかけて、怪我を治すのとおなじように、少しずつ、自分の中身を詰めなおした。それが、今の舞。
この一文がなんだこれ、たまらなく好きなんですけどなんだこれ。きゅん。
私走るの大嫌いです!(笑) でも走るひとをみるのも書くのも好きです。なのでこれはいいなぁ。好きだなぁ。いろいろ、あるよね。うんうん。でもきっと大丈夫だよね。
F05 いろはつき
三点リーダーが「……」ではなく「‥‥」とはまた独特な。はじめてみました。これ癖かなー。わざとかなー。このあたりの文章作法技術系って、書きなれてる人は逆に覆面のためだとしても譲れないポイントだったりすることがあるので(笑)、癖なのかなとも思いつつ。
すごく若い子が好きそうな感じがしました。リアル世代というか。携帯ノベル? の色をすこし感じたのかもしれません。あの世代をピンポイントに狙えるのは世代が近いひと、だとおもいます。
F06 太陽と月の王国
ああ、上手なひとだなぁ。起と結が対比であると同時に起が結を上手く彩っているというか。すごく書きなれていらっしゃる方だと思います。短い中でしっかりと空気と気配を感じる世界観を構築されていて、うらやましいです。
F07 許し
山登りの道具に関して。個人的には判るのですが、知らない人も多そうな単語だよなぁと思うのです。それをあえて説明なしに使用するのは、作中の空気を演出するために思えるのです(私自身が良くやるのですね)。逆に言えば、その単語が作者様にとってもなじみの薄いものだったのかなぁとか。そうするとこの作品を書くために調べたのかな? という気もします。ただ、まったく逆になじみがあるからこそ普通に使用しているというのも考えられるので、どっちかなあ。
F08 愛情木端微塵斬り、同情十把一絡げ
羊の卵を収穫したりして、生計を立てている。……たまご!? 卵なの!? とそこで「あ、ただのファンタジーじゃなかった」と目を丸くしたのでした。ところがそのまま終わっちゃうものだから「どういうせかいー?!」とむずむず感がのこってます……(笑) まぁ、あれですよね。どんな世界だろうと、恋するおにゃにょこは怖い生き物です。
F09 絶筆「明赫」〜建館の由来
うん。王子さまだ。王子さまらしい王子さまだった。きらきらしていて、いやこれは少女が好きそうだなぁずるいなぁと思います。「優しい色は、怖いんだ」――ちょっとドキっとするセリフですよね。
F10 俺 in QQ 24時
一行ごとに空行って、最近はやりなんでしょうか。けっこうあちこちで見かけるような。あと英数字ですね。すごくはっちゃけた文体です。ラノベなのかな? こういう日常もどこかにあるのかもしれないですね。
F11 『四本の筆』
ひとつひとつの絵画にもひとつひとつドラマがある。それは当たり前のことなのですけど、美術館でながめるときはその数とその絵そのものに圧倒されてしまって、そのことを忘却しがちです。わりとよく美術館とかはいくのですけど、そんな自分を改めて省みるきっかけになりました。ありがとうです。今度美術館に行ったときはそういう妄想もしながらながめてみよう(笑)
F12 白蛾降る
冒頭でにやりとさせられました。こういうつかみ方をする人は好きです。あ、あとすごくおせっかいですが誤字発見。>だからしじゅう顔が腫れ体のどこかが青くなっっていた。<ちっちゃい「っ」がかぶってますです。
上手いなーと。こうした文体できっちり読ませるひとは地力があるんだろうなぁとうらやましく思います。最後がなんともつらいですね。
覆面作家企画5でF11を書かせていただきました藤原湾です。
拙作に感想頂き、ありがとうございました。
美術館で絵画を見る時に数とそのものに圧倒されてしまうという言葉に、確かにそうだなと思わせられました。
またご縁がありましたら、よろしくお願いします。
それでは短文ですが、失礼します。
素敵な作品ありがとうございましたー!
そしてこんな僻地までいらっしゃってくださりありがとうございますです><
またご縁がありましたらよろしくお願いします♪